営業というと、どぶ板を渡って、一軒一軒、頭を下げながら回ってナンボの稼ぎといったイメージがつきまといます。
けれども著者の松尾さんにかかると、その涼やかな顔からも連想されるように、営業もスマートなものに形を変えます。
ひと言で言えば「お願い営業」ではなく「先生マーケティング」に変えてしまう魔法の方法を著した本ということができます。
この本からは、お金をかけずに日本全国に自社商品やサービスを広める方法が学べます。
また、経営者自身が社員から尊敬され、優秀な新入社員を獲得しやすい環境をつくることができるようになります。
現在、経営者の方、あるいはこれから経営者になろうと考えている方に福音の書となるでしょう。
松尾昭仁(GEN 2008.8.1)

著者の松尾さんによれば、中小企業が営業力を強化し、さらに優秀な人材を確保できるようになるためには、まず、世に知られることが大前提なのだそうです。
オンリーワンにならなければいけません。
松尾さんは経営コンサルタントが仕事です。
でも、経営コンサルタントは世の中に五万といます。
とても敵わない優秀なコンサルタントもたくさんいます。
だから松尾さんは「セミナープロデューサー」という肩書きで通して
います。
ビジネスの世界で同じ肩書きで名乗る人は他にいないからです。
このように誰でもナンバーワンになれなくてもオンリーワンになることができま
す。
世に知られるためには、ニッチな市場を見つけ出し、そこでオンリーワンをめざすべきです。
あなたが自信をもって闘える市場をセグメントしてください。
次にやることは、会社にとって一番の営業マンともいえる「ホームページ」をつくることです。
よいホームページをつくることができたら、24時間、宣伝、広告ばかり担当する従業員を雇ったも同然です。
ホームページは見栄えの良いものにしましょう。
それだけの投資が必要です。
そして、何よりも前回紹介しました「まいど1号」の青木社長のように、社長は目立つ存在でいることが必要です。
そのための仕掛けは次のとおりです。
1 出版社から依頼を受けて本を出す
2 テレビに出演する
3 雑誌で取材を受ける
どれも簡単にはできることではないように思えるのですが、『小さな会社の頭のいい社長がやっている「仕掛け営業術」』では、著者の松尾さんの経験に基づき、ここまでばらしていいのかと思うくらい具体的な仕掛けづくりが解説されています。
「仕組み」の前に必要なのは「仕掛け」であると松尾さんは強調します。
CMではなく⇒テレビ出演、
広告ではなく⇒新聞・雑誌での取材、
会社パンフレットではなく⇒商業出版、
お願い営業ではなく⇒先生マーケティング
等々、この本には全部無料で集客できる仕掛けづくりがこれでもかというくらい懇切ていねいに紹介されており、経営者あるいはこれから経営者をめざす方にはお薦めの書となっています。
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