今日のメルマガで紹介しましたように信越化学工業の金児昭さんは大きな仕事に取り組むときは、重要度と緊急度を秤にかけながら順番を決めて取り組むことにしています。
大前研一さんもサラリーマンにとって大きな仕事に取り組むときは「突破力」が必要であると説いています。著書『ビジネス力の磨き方』では大前さん自身が「突破力」を発揮して成功した事例が紹介されています。
大前さんもテーマが大きくてどこから手をつけてよいかわからないときは、問題を具体化して、一つひとつ解決していくようにしているそうです。
マレーシアの首相から国づくりを手伝ってほしいと要請されたときがまさにそのときでした。
当時、マレーシアは「ニッパヤシ」でつくった粗末な掘っ立て小屋に生活する人が5万人も住んでいました。
マレーシアの首相は「すべての国民が先進国並みの快適な住環境で暮らせる国づくりをしたい」と考えていました。
ニッパヤシの掘っ立て小屋に住む人たちは旧宗主国のイギリス人が所有するスズ鉱山や天然ゴムの農園で劣悪な環境のもと働かされていました。
そこで大前さん達が考え出した方法は、ロンドン市場に上場されているイギリス資本のマレーシア企業株をマレーシアがもつすべての資金をつぎ込み買い戻すという大胆なものでした。
その後、日本や韓国から資本を呼び込み、戦後の日本のように国全体の工業化を進めGDPの向上を目指しました。
同時に4人家族で3から4LDKの広さに住めるよう廉価で大量の住宅を供給する政策も実施しました。
これらの施策は18年の年月を要したそうです。
その結果、ニッパヤシの掘っ立て小屋に住む住民はいなくなったそうです。
どんなに壁が高くても、問題を具体化し、一つひとつのテーマを明らかにし取り組んだからこそ、その壁を突破し、一国を巻き込む大がかりなプロジェクトを成功に導くことができました。
大前さんは言います。
「どんなに難攻不落な壁であっても、絶対に突破してやるという執念さえあれば必ず活路は開ける」
大前研一という人はすごい人です。
【参考図書】
『ビジネス力の磨き方』 (PHPビジネス新書)
大前研一 840円(PHP研究所 2007.5.2)
http://www.amazon.co.jp/dp/4860633415/ref=nosim/?tag=johonet-22
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大前さんは、本当にすごい人ですね。執念だけでなく、深い知識に基づく高くて広い見地からの判断力をもたれた方だからこそ、どんな困難な壁でも具体的に対応可能な課題に分解し、突破できるのだと思います。
原子物理を先に学ばれたものの見方、考え方も影響しているでしょうか。
人間的にも、ご家族を大切にし、オフロードバイクに楽器演奏といった幅広い趣味も持つ方で、大変尊敬しています。
大前研一さんの著書を読んだことがあります。
何より、理論も信念にも力強さを感じました。やはり大きくても小さくてもリーダーとは迫力が無いといけないと改めて思います。・・・すずボスはやっぱり犬のボスでしかないかも。
マーさん
大前研一さんは元原子力工学科出身の設計技師だったというのは驚きですよね。これまでメルマガで何冊か紹介してきましたが、考え方、行動力、そのスケールの大きさに尊敬しています。いつかまた彼の著作を特集しようと思います。
すずボスさん
『ビジネス力の磨き方』の紹介文に「全ての職業的サラリーマンは絶滅の危機にある」と書かれていました。大前研一さんの迫力は海外との熾烈な競争においてわが国がさらに劣勢になるのではないかという危機感から来ているのだと思います。私の仕事は大前さんの仕事に比べれば象と蟻ほどのスケールの違いがありますが、その気構えは見習わなければと思います。いっしょにがんばりましょう(^^)