香山リカ『しがみつかない生き方』VS勝間和代『やればできる』

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 厳しい不況にさらされ、年を越す派遣村の様子がテレビニュースで流されると、平凡ながら穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」こそ大事なことだと思えるようになります。

 香山リカさんは、著書「しがみつかない生き方」のなかで、極端な成功願望や自慢競争にとらわれず、物事のムダや曖昧、非効率を楽しむ余裕を取りもどすことが大切であると説いています。


 「努力すれば何とかなる」という神話から解放されれば、心の安定を得ることができると香山さんは主張します。
 世の中の成功者は「今あるのはすべて自分の努力のたまものだ」という言い方をしますが、香山さんは、成功者には「運」や「人とのめぐり合わせ」など偶然の要素も含まれており、努力がすべてではないのではないかと疑問を呈します。

 人生は計画どおりにコントロールできないことが多々あります。
 現代は、経済に資する人間か否かで価値が決まる時代です。
 たとえ経済的な価値を生み出さなくとも、今、生きていること自体がすばらしいと思える社会に変わってほしいと香山さんは願っています。

 「勝間和代を目指さない」というキャッチフレーズをつけた香山リカさんの著書「しがみつかない生き方は」は40万部を超える大ヒットとなりました。

 閉塞感のなかにある今の日本では、香山リカさんの「努力してもしようがない」という考え方の方が受け入れやすい環境にあるといえます。


 さて、対する勝間和代さん。
 香山さんに押されっぱなしで黙っているような人ではありません。

 今の閉塞感は、みんなで力を合わせ努力することでなんとか打ち破るれるのではないかと勝間さんは考え、香山さんの著書へのアンサー本として『やればできる』を出版しました。

 確かに今の時代は、なかなか就職できない人もいれば、正社員であってもボーナス全額カットにより収入が大きく減らした人もいます。

 そのような時代であっても、個人個人が毎日少しずつでも改善していくことで大きな結果を生むことができると勝間さんは考えています。

 1人で世の中を変えるのは難しくてもみんなで力を合わせることで(しがみつくことで)、求める結果に近づくことができると勝間さんは『やればできる』のなかで述べています。


 kougaiは、どちらかというと勝間さんを応援したいと思います。

 確かに「しがみつかない生き方」は心を軽くすることができるかもしれません。
 しがらみを捨てることで、半年や1年は息抜きすることはできるでしょう。
 でも、いつかは、物足りない人生に耐えられなくなるはずです。
 一生毎日をのんびり暮らし続けるなんてとてもできません。

 しがみつかない生き方をずっと続けるというのは、違った意味での「強さ」が必要です。

 むしろ、そっちの方がエネルギーがいるような気がします。

 kougaiは努力は好きではありません。
 勝間和代さんのように自ら課題を課して才能と努力でキャリアを次から次に切り開いていくことはできません。
 
 でも、少なくとも夢はもっていたい。
 たとえそれが見果てぬ夢でもよい。
 夢の方向を向いたまま命を終えるのも悪くない。

 目標を持ち続け、少しずつでも前に進み、その途中で死がやってきたとしても夢に向かったままの姿勢で死ねれば本望と考えています。

            
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コメント(10)

 kougaiさんの考え方に賛成です。
 命が無くなるときに目標に向かって倒れるか、今までどうだったろうかと考えながら倒れるかは全く違うと思います。
ただ心が疲れたところで、「努力してもしようがない」というのが少しあってもいいのかな、とも思います。そう思っている内に、「面白くない」と、また前に行きたくなると思います。
 でも今はどうなっているのでしょうか?自分でやりたいことが出来なくて、働くことも出来ない人が居るのも間違いないと思います。もしかするとそのような状況の中で、明日のおもしろさを見つけよう、と考える事ができれば新しい目標を見つけられる人も居るかもしれないと思うのですが。

せっかくこの世に生まれてきたのですから いろいろ体験して天国に帰りたいですよね~。
ですから 正しい目標に向かって自分も、みんなも精一杯努力するのは正しい生き方だと私は思います。
でも自分が期待した結果に”しがみつく”と、思うような結果が得られないときに苦しくて 自分を責めたり誰かを責めたりするようになってしまってはせっかくの経験が苦いもの、苦しいものになってしまいそう・・・そんなのもったいないですよね。
だからきっと、リカさんは「”良い結果”にしがみつかない」っていう意味で言ったんだと思うのです。
そして勝間さんは「”目標達成”や”努力・やりがい”にしがみつく生き方」という意味で・・・。

そしたらお二人の考えは 相反するものではなくて共存できる考えかたなんじゃないのかな~ と今日の記事を見て感じました。
ディベートが苦手な私・・・。
みんな仲良し、和気あいあいが一番いいですね~。

「頑張らない生き方」と「頑張る生き方」、最近両方の論が出てますよね。恐らく「性善説」と「性悪説」のようなものだと思いますが、両方同時に存在すると思っています。各自の心の状態によって使い分けるべきだと。感覚としては、「頑張らない生き方」は土台です。今の自分を認め、このままで良いというしっかりとした安心感があるからこそ、上に登る事が出来るのだと。改善はとらえようによっては「今の自分の否定」ですから、これが出来ていないと泥沼に鉄筋を立てるように、ずぶずぶと沈んでいってしまう。
特に日本人は「自己否定型」が多いですから、「頑張らない生き方」の方が有っている人が多いのかもしれません。欧米人はとにかく自信がありますから、ガンガン「頑張る生き方」でいけるのかなぁ、と。

先日、ちょうどそんな事を考えていました。

私は香山さんの著書も勝間さんの著書も、どちらも読んで、生き方、考え方の参考にしているつもりですが、どちらが正しいというものではないように思います。
香山さんは精神科医として、努力の限界を超えて生きる望みを失うようなことがない社会のありようを願っていると思いますし、勝間さんは自己を確立して今の社会にしっかり生きていけるようにしようということをいっているように思います。
勝間さんのいう自己確立が誰でもできるかというと、行き詰ったり、そもそもスタートラインに立てないさまざまな条件下にある人もいて、みんなが努力の成果を得られるものではないのは事実で、個人の目標と努力は尊重されるにしろ、尊い一人ひとりの存在そのものが認められる環境や、行き詰まりへの救済措置も必要だろうと思います。
今の日本でも、思わぬ重病や家庭の大黒柱の事故などがあると、生きることすら難しくなるケースもあります。

こんにちは。
kouguyさんの”安定感”が「がんばる体と心」だと伺って
kouguyさんらしいなぁ~って思いました。
(あ、頼もしい!!っていう意味ですよ)

よく「がんばる」を「顔晴る」って漢字を使っているのを見かけます。
ついつい「頑張る」だと”歯を食いしばって!”ってイメージになりやすいですけれど
一生懸命生きて、いつも晴れ晴れとした笑顔でいられたら最高ですね。

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