その後、16年の間に会社を8回も引っ越しすることになります。
社長が言うには「計画性がない」からなんだそうですが、
会社の成長スピードに計画が追いついていかないというのが実情のようです。
現在、長野県庁のすぐ隣の仮設の建物の中に本社がありますが、近いうちに地下1階、地上17階の本社ビルが建つことになっています。
【本日の紹介図書】
『日本でいちばん大切にしたい会社2』
坂本光司 1,470円(あさ出版 2010.1.26)
株式会社アールエフの社長丸山次郎さんは3人兄弟の末っ子として長野県上田市に生まれました。
家は貧乏でお父さんが遠くに出稼ぎしてるとき心臓弁膜症のお母さんが夜中に激しい発作に襲われます。
兄弟3人はまだ子どもです。どうしていいかわからずおろおろしていましたが、そのうちお兄さんが飛び出し開業医のところに行って門を叩きます。でも誰も家から出てきません。
兄弟は手分けしてそれぞれ3人の医者を連れて家に帰ってきます。
玄関で3人の医者が「私は専門が違いますから・・」と譲り合っているのです。
丸山少年はこのとき「お袋は死にそうなのに」と悔しさで胸は張り裂けそうになりました。
お母さんは咳がひどくて話ができなくなることがよくありました。
体の中に何か機械を入れて、外から体の中の様子がわかるようになるといいのに・・
小さい頃からメカ好きで機械いじりが好きでした。
母親に対する思い出と好きな機械いじりが見事にマッチし、それが現在の「飲むカプセル内視鏡」のアイデアにつながっているのだそうです。
アールエフの主な商品は、デジタルレントゲン、各種医療カメラ、口腔内カメラ、デジタルX線非破壊撮影装置等々で、最初は夫婦で始めた事業でしたがどんどん業績を伸ばしていきました。平成13年のカプセル内視鏡の開発により世界に知られるようになり、ここ10年は倍々ゲームのように会社が急成長させています。
アールエフのモットーは「小さな命を救いたい」です。
大人でも苦しいワイヤーで繋がれた内視鏡を小児用で使えば体を痛める恐れがあります。
だから、医療機器を開発するときは小児用を念頭に設計し、後で大人向けに設計変更するようにしています。その方が楽に変更できるからです。
また、特許で自社製品の技術をクローズにすることもしていません。
医療機器は商品といえ人の命を救う機器です。いくら儲かるからといって特許をとって、もし自分の会社の生産が間に合わなくなり機械が使えないことで救えない患者が出ることが許せないからです。
アールエフの特徴でもう一つは女性の管理職が多いことです。
社員175人の内、3分の2は男性です。
でも部長職は3分の2以上が女性、課長職以上の管理職も半分が女性です。
女性だから優遇するという逆差別ではなく、結果的に女性が優秀なので管理職が増えたのだそうです。
上場しているわけでも広告しているわけでもないのに全国から送られてくる履歴書は月300通から500通にのぼるそうです。

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「会社は社会の公器」という言葉が実感できるような社会性の高い会社であることに驚きます。
アメリカの製薬会社がアマゾンのシャーマン達が伝え、守ってきた薬草の秘密を奪って特許を取って独占し大儲けしていることと対照的です。
また、社員の力が存分に発揮されているから女性管理職が多いのかと、納得もします。
私は長いこと社員採用にかかわっていますが、公平に見ると女性のほうが優秀な方が多いように思います。持って生まれた能力というよりも、努力をする人が女性に多いのではないでしょうか。
女性がヒトの完成型で、女性になれなかった男が不完全型だという、発生学的な見解にもうなずけてしまいます。
特許を取って技術をクローズにしない。カッコいいですね。特に日本は知的財産が重要視されますからね。そんなもん、真似されても困らないくらいの勢いで新しい技術を作って行くか、そう簡単に真似できないくらいの技術力を有するか。険しい道ですが、それが理想なんでしょうね。がんばります。
まだ今回ご紹介の本は読んでいませんが、記憶によると、大切にしたい会社というのは特徴ある製品を世に出しているような気がします。
オーシャンブルーな分野に取り組み、実現し、社員に生き生きと仕事をさせる事が出来た会社がそうなるのかも。
くーじゃんさんが言われるような技術力を充実させる事の方がすずボスにはあっているかもしれません。今ありませんが・・・。
マーさん
アメリカの製薬会社はひどいことをするんですね。そこで働く社員たちがかわいそうです。女性のがんばりには頭が下がります。実はここだけの話で内緒にしてほしいのですが、先日夫婦で簿記二級の試験を受けたのですが、今回の試験は難しかったらしく私たちが受けた地域では10人に1人も受かっておらず当然私は落ちたのですが、見事に妻は合格しました(T_T)マーさんのコメントにうんうんとうなずいているところです。
くーじゃんさん
特許を取っても精度の細かい網をかいくぐって類似商品が出るので中小企業はたとえ特許をとる力があっても他の有力メーカーと共同で申請した方がいいという考え方もあるみたいです。10日のブログでは真似されても困らないくらいの勢いで新しいアイデアを出し合わせて技術を開発していく企業の紹介をしますので読まれてくださいね。
すずボスさん
今回の「大切にしたい会社2」もおっしゃるとおり経営者のセンスがピカイチで特徴のある製品をつくりだしている会社が多いようです。なかには、創業時は経営者のアイデアで会社をどんどん成長させるのですが、その後社員がどんどんアイデアを出すようになる会社もあり、次のブログで紹介することにしています。アイデアと技術力で勝負ですね!