岐阜県の未来工業(株)です。
中小メーカーの平均休日数105日。
大手メーカーでも多いところで130日なのに
未来工業は140日から143日です。
しかも、それだけではありません。
【本日の紹介図書】
『日本でいちばん大切にしたい会社2』
坂本光司 1,470円(あさ出版 2010.1.26)
あるとき女性社員から会社に朝8時の開始時間を遅らせてほしいという申し出がありました。会社は女性労働者たちの家事を楽にさせようと開始時間を8時から8時30分に遅らせるだけでなく、夕方の買い物が楽になるようにと終了時間を5時から4時45分に早めることにしました。
昼休みの1時間はそのまま。しかも午前10時と午後3時には15分から20分の休憩時間もあります。
ある社員から週休2日を3日にしたらと試しに申し出たところ、会社はそれも実行しました。
さすがに休みすぎだと他の社員たちから苦情が出て週休2日に戻ってしまったのですが、休みを週3日にしても生産性は全然落ちなかったそうです。
2008年には売上高320億、経常利益40億、経常利益率13%という高収益を生み出しています。
未来工業は特別の製品をつくっているわけではありません。
住設部品、電気設備資材、給排水設備、ガス設備資材等をつくっています。
会社のスローガンは「常に考える。何故、ナゼ、なぜ」です。
780人の従業員から集まってくるアイデアは年間1万から1万5千もあるそうです。
1回のアイデア料に500円支給されるそうですが、従業員達はそれが目当てというより自分たちを大切にしてくれる会社のために知恵を絞り提案してくれているのだそうです。
そのうち採用されるのが300から500。43年間で2万件ぐらいのアイデアが採用されているそうです。
その結果、実際に未来工業の製品を使う工務店の人たちは大手メーカーの設備や資材よりも未来工業のつくったものの方が使いやすいと口をそろえて言います。
ただ、労働に関して制限も設けています。
半分冗談と思うのですが、会社は残業をさせないために残業した人から罰金をとることにしたそうです

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残業に対する罰金は面白いですね。
通常、残業するかどうかは個人の問題。(会社で強要している場合もありますが。。。)でも、やはり日本人は何処か「残業は美徳」と感じている部分があるんでしょう。私は家庭も大切にしたいので、残業もそこそこに、自分ルールで帰ります。そこそこ残業するのはチームワークを保つため。
でもそこで会社として「残業はダメだ」と罰金をつけてルールを与える。でも、仕事で成果は上げたい。会社がつぶれれば失業する。。。。作業効率を最大にしようと脳が社員が一丸となって動き出すのではないでしょうか。
今は相談役で創業者の山田昭男さんのお話を伺ったことがありますが、とても気さくな方です。
この会社では、室内照明は一灯ずつにひものスイッチが付いており、必要な電灯しか点けません。社員に、「できるだけマイカーはもつな」と、会社の車をレジャーなどに貸与しているそうです。
労働時間は少なく、賃金も好条件な中で生産性は非常に高いのですが、小さな無駄はとことん省いています。これが本当の豊かさで、そんな中で大企業も及ばないような特許と技術を確立したように思います。(昨日ご紹介のアールエフさんの評価と矛盾しますが。)
それから、この会社は建設現場がお客様になりますが、実際に出来上がった建物でスイッチを一番使うのは主婦の方なので、女性の営業員が大活躍して、ものも売りますが、現場からアイデアを持ち帰っているそうです。ここも、女性パワーが強烈ですね。
昨日は独特な物を造る会社が大切にしたい会社になりやすいのかな、と安易に思ってしまいましたが、普通の物を造って社員が生き生きと働く会社こそトップの力量かなと思います。我が社はみんなで考えないと。
くーじゃんさん
メルマガで残業は大事だと主張する本も紹介しましたし、残業しないように終わらせなければいけないと主張する本も紹介しました。くーじゃんさんのように自分のなかに基準をしっかりつくっている人はいいですが、周りが帰らなったり上司が帰らないのでずるずる残っている人も多いのではないでしょうか。会社の英断で残業はダメだと社員たちにクエストを与え一丸となって残業をなくす方法を考えさせるのも会社を変える1つの手段になりますね。
マーさん
山田さんとお話ができたのですね。うらやましいです。手元に本がないので確かめようがないのですが、室内照明に一灯ずつスイッチが付いていて会社の中に入ったときに「暗い」と感じるのは、それで浮いたお金を5年に一度の全社員の海外旅行資金に充てるためとか書かれていたように記憶しています。スイッチについても一度壁に埋め込んでしまえば次に改修するときに中の配線がわからなくて苦労するものですが、それをなくすためのアイデアが従業員から出てさっそく商品に活かしたところ業者に好評を得ている話も紹介されていました。マーさんがおっしゃるように問屋に卸しておしまいというのではなく営業マンが現地に出かけて利用者の声を聞くことを大切にしているそうです。これらの知識や情報がしっかりマネジメントされ製品づくりに活かされているところはどんな業種においても見習うべきであると思います。
すずボスさん
今週2冊の本をベースにメルマガとブログを書いていますが、どちらも会社の仕事についてすごく考えさせられる内容だなと思っています。どんなやり方にしても、社員が「生き生き働くことができる会社であるかどうか」は会社が伸びるための絶対条件であるといえるようですね。