ウサギとカメは山の頂上をめざして競争しました。
はるか後方をのたりのたり進むカメを見てウサギは油断して昼寝してしまい、結局カメが勝ってしまいます。
実は、この話には続編があるのです。
はるか後方をのたりのたり進むカメを見てウサギは油断して昼寝してしまい、結局カメが勝ってしまいます。
実は、この話には続編があるのです。
【本日の紹介図書】
『いま・ここ経営論』
常盤文克ほか 2,310円(東洋経済新報社 2010.3.4)
ウサギは悔しかったのでもう一度勝負をカメに挑みます。
今度はウサギが完勝しました。
カメがウサギに言います。
「ウサギ君の決めたコースでウサギ君が勝っただけじゃないか」
今度はカメが用意したコースで勝負することになりました。
ウサギはイヤな予感がしたのですが、勝負に応じることにしました。
勝負の日、眼前に湖のような大きな池が広がり、それを越えたところにゴールの山頂がありました。ウサギは湖の周りを迂回してひたすら走り続けましたが泳ぎの得意なカメに軍配が上がりました。
続編を書いた作者は結局何が言いたかったのかというと、競争に打ち勝つために時間効率だけに価値を求めるのはおかしいじゃないかということです。
リーマンショック以前は、ヘッジファンドや投資銀行が如何にいち早く有力な投資案件情報を入手するかを競い、ドックイヤーの経営感覚がもてはやされていました。
このアメリカ型経営に日本の製造業も追随し短期間の利益を求める経営スタイルに変わっていきます。
モノづくり企業には、それぞれつくるモノにふさわしい文化的、伝統的空間が必要ではないかということを現代版「ウサギとカメ」で言いたかったわけです。

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ウサギとカメの続編は初めて聞きました。面白いですね。自分自身を知り、競合相手を知り、環境を知った上で、自分の強みを活かせる方法で勝負するって事ですね。アメリカ型経営も悪いとは思いません。ただ、自社の良さを無視して、アメリカ型経営の価値観に無理やり合わせる事が問題なのではないかと。
効率化する所は徹底的に効率化し、遊びは遊びで取っておく。経営者の価値観とバランス問題によりますが、両立する事は可能であると思います。
「続編・ウサギとカメ」の話は、事業をやる時の土俵設定と自らの強みと弱みを知った上での環境への対応の重要性を認識させられます。
その対応の中に、効率を追求しなければならない場合もあるかもしれません。
いずれにしても、その会社に働く人が幸せになり、社会に役立つ物やサービスを提供するという究極の目的に向かって、最適解を見出していくことが肝心ではないでしょうか。
くーじゃんさん
ある会社で手計算で行っていた旅費計算を専門会社にアウトソーシングして端末に行き先を打ち込めば自動的に行程と旅費が出るようにしたところ、会社としては最適ルートと経費が計算されるので手間や経費の軽減につながったと喜んでいましたが、これを使って出張する人は電車が事故で遅れでもしたら二度とあらかじめ定めた元のルートに戻ることが出来ず、自腹で交通費を出さないと行けないと嘆いていました。目先の利益を求めてハンドルの遊びもないような効率化を進めていくと長い目で見たとき後でかえって大きな損をすることがあると思います。
マーさん
今のトヨタを見るにこれだけグローバル化が進んでくると今回のような事象はこれからも起きる確率が高いのではないかと思われます。トヨタの強みでもあり世界語にもなった「カイゼン」や「カンバンシステム」についてもう一度、その価値から見直す時期が来ているのかもしれません。機械化のみならず電子化が進み、中が見えなくなることで、現場での働きがいのようなものをうばっているとしたら大変なことで、もう一度、モノをつくる喜びとは何か、人間の幸せとは何かというところまで立ち戻って考えないといけないのかもしれません。
ウサギとカメの続編、初めてで面白く拝見しました。ウサギもカメも自分の得意とするところ、相手の弱点を知っていたから勝つための競争条件を出せたのだと思います。
効率を追いかけて走り続けた後、「そもそも」と問い直して、足下の一歩をしっかり見て考える事が大事なのかもしれないと思います。
すずボスさん
生産現場では、いかに「安く」、「早く」、「正確」につくることができるかが求められますが、モノが売れない現代においては、ときには立ち止まって「そもそも」という問いが必要なのだと思います。経営側は「そもそも」という問いかけを発しやすい職場環境をつくっていくべきではなのでしょうね。