子どもに対して「頭がいいね」とか「天才だね」とほめ続けていると、過剰に自分の才能を評価するようになります。
失敗を他人のせいにして自身の壁を乗り越えることができない人間に育ってしまいます。
こうした心構えを「こちこちマインドセット」と呼びます。
スポーツの世界ではテニスのジョン・マッケンローがこちこちマインドの典型で、試合に負けると人のせいばかりにしていました。
【本日の参考図書】
『東洋経済 2010.3.27号』
新しいやる気のかたちモチベーション3.0
能力を固定的にとらえるのではなく柔軟にとらえるのが「しなやかマインドセット」です。
人から批判されても、自分に間違いがあれば素直に認め、誤りから学んでいくタイプです。
たえず難しい問題に挑戦し困難を乗り越えていこうとするタイプです。
たとえば今はピアノが弾けなくても自分の成長と努力を尊び、練習を積み重ね、才能を磨き続けけようとします。
パトリシア・ミランダは高校のときレスリングの試合で完敗し大笑いされます。
その後、過酷なトレーニングに挑み、アテネ五輪の48キロ級で銅メダルを獲得するまでに成長します。
パトリシアは帰国してエール大学ロースクールに入学しました。
しなやかマインドセットの人はスポーツ、芸術、ビジネス、人間関係すべてにわたって成長することが可能です。
脳神経科学の研究により学習することでいくつになっても頭脳が成長することが判明しています。
情熱をもって好きなことに打ち込み努力を積み重ねればいろいろな才能を獲得することができるのです。
こちこちマインドセットの親や上司は、子どもや部下に「いい、悪い」というレッテルを貼りがちです。つまり結果しかみていないわけです。部下や子どもが育つわけありません。
しなやかマインドセットの親や上司は、結果を見て原因は何かを考えます。お互いが助け合い、ともに成長をめざすのでポジティブスパイラルを促進させることになります。
子どもに「頭がいいね」とほめてはいけません。
ほめられたい子どもは、その後簡単なパズルにしか取り組まなくなります。
子どもを「チャレンジしない優等生」に育ててはいけません。

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あ~、ちょうど、私の合気道の生徒にこういう子、と言ってももう成人ですが、がいます。
自分が上達しない、審査に通らない理由をやたら他人のせいにするのです。こちらも婉曲に、出来るだけ本人に気づいてもらえるように諭すのですが、効果なし。
それじゃ埒があかないと思い、はっきりと、「耳が痛いのは分かるけど。君は自分が思っているほど上手では無いよ。それをまず受け入れないと、上達しないよ。」と言っちゃいました。
本人がその事実を受け入れ、成長出来るか....
子育ても、部下の育成も同じですが、「お互いが助け合い、共に育っていける」環境をつくってあげなくてはいけませんよね。
92歳になる教育学者で私が教えを受けている恩師から教わった人間の特性に則った「共育」という概念を思い浮かべました。
この恩師は、今も学び続け、各地で講演もし、先日も日中青年文化交流の仕掛け人として、大学の研究者の交流を北京で行ってきました。
頭脳はいくつになっても成長し続けることを、いつも目の当たりにして、私も少しずつですが学習を怠らないようにしています。
改めて考えてみると、失敗を素直に受け入れられる人はやっぱり大人ですよね。
しっかり大人になって失敗を生かす能力を自分のためにも人のためにも培いたいと思います。
くーじゃんさん
合気道されているのですね。ちょっと昔の話ですが、私の部下にもこちこちマインドの人がいました。人の話を半分も聞かず、また、わからないところを自分から聞こうともせず、うまくいかないのは全部、人や制度のせいにしていました。くーじゃんさんのように、君は優秀じゃないとは言えませんでした。お母さんに一度会ったことがあるのですが、ほめすぎて育てたことがありありとわかる人でした。
マーさん
92歳になって学び続け、しかも、講演を通してアウトプットを行っているなんて素敵ですね。学ぶことは学校や会社だけでなく、家庭でも社会でもいろいろなところで学べるのですよね。特性に合わせて学んでそれをまた還元していくという生き方、私もしていきたいです。
すずボスさん
私の場合、失敗を受け入れているつもりでもどこか心で言い訳して受け入れている振りをしているときがあります。素直に受け止め、しかも引きずらず、失敗を生かしていけるようになりたいと思います。