本では5年間の契約期間中に新入社員はどのようなキャリアを形成していったのかいくつか事例が掲載されていますが、その中の1つだけ紹介させていただきます。
【本日の紹介図書】
『とことん人を育てる!旭化成アミダスのIT人材戦略』
研修教育研究会 1,260円(東洋経済新報社 2010.4.8)
西田優子さん(仮名)は旭化成アミダスに入社し働き始めたところ、学生の頃と比べて社会人ではできることの幅が全然違うと驚きました。
「大学時代も充実していましたが社会人になっての方がずっと楽しいですね」
西田さんは仕事を通じて自分を成長させることに喜びを感じています。
まさに企業が探している人材です。
西田さんは東北大学文学部の言語学の研究室に所属していました。
大学院に進むことも考えましたが言語学とは違うこともしてみたいと思っていました。
職業適性テストを受けたところ「SEに向いている」という結果が出ました。
仙台市で旭化成アミダスの説明会が開かれたので聞きに行ったら会社の経営方針に魅力を感じ、すでに内定を受けていた会社を辞退し、旭化成アミダスの社員として登録する道を選びました。
「正社員でいられるのは5年間だけ」「派遣先で差別されるかもしれない」「おまけに自分は文系出身」不安はたくさんありました。
メルマガで書いたように内定期間の6ヶ月間、みっちり勉強させられ、4月には「基本情報技術者試験」にも受かりました。
派遣先は旭化成グループを主な顧客に持つ情報システム会社でした。
そこで新卒対象の研修を受けさせられます。
派遣社員だからといって差別はありません。
上司や先輩に助けられながら1年目は自動車メーカーの会計システムの開発に関わることになりました。
2年目は旭化成グループ会社の営業支援系WEBシステムの開発、
3年目はパッケージソフトの開発プロジェクトに参加します。
その頃には社内のトップクラスの技術者と一緒に仕事をします。
一方、土曜日は旭化成アミダスのプロジェクトにも参加します。
新入社員採用のため月に一度は各地に出向き学生に話をしました。
西田さんは自分はSEを極めるというより新規事業の企画や市場調査、営業などが向いているのではないかと考えるようになります。
派遣先の会社でも西田さんの資質を見抜き、5年目に営業部門に配置転換させました。
西田さんは仕事のかたわら旭化成アミダスの支援を受けながら3年目に「ソフトウエア開発技術者」4年目に「テクニカルエンジニア(データベース)(アプリケーション)」5年目に「システム監査技術者」の資格を取得します。
派遣先の会社は西田さんに「SE出身のセールスエンジニア」になってほしいと頼み、6年目から正社員として働くことになりました。
西田さんは現在でもセールスエンジニアとしてステップアップをめざす日々を送っているそうです。
ブログランキングに参加しています。
応援クリックをお願いします。

にほんブログ村
はてなに追加
MyYahoo!に追加
livedoorClipに追加
Googleに追加




学生時代、大学には残ったものの研究はたいしたことなく終わり、会社に入ると違う分野で最初から勉強し直しでした。ここで自分で勉強する力が必要なんだと痛感しました。あれから・・・・。
どんな仕事に就こうと自分でその業務を開発、広げる力がいつの世も求められているんですね。
そろそろ子供が就職の事を考え始めると思いますので、今から考えさせなければ。
最初から特定企業の正社員になっていたら、西田さんの能力が生かせたか疑問ですね。
勇気ある選択と旭化成アミダスの計画的な人材育成のシステムがかみ合って、文系からエンジニアとして活躍の場が見いだせたのだと思います。
適性を知り、確信をもってその道を探っていくという生き方を援助できる旭化成アミダスは、大した企業です。
これから事務系などにも道が拓かれれば、社会人として充実した生き方のできる次世代にとって心強い限りです。
すずボスさん
日本の大学が海外と比べて勉強の成果が即戦力として活かせないという話はよく聞きます。近頃はそれでも学問とビジネスの境界線があいまいになり大学発ベンチャーという言葉がマスコミを賑わしているようですが、個人ベースで考えると教養課程に2年もかける日本のシステムでは専門性を身につけるのは難しいように思えます。今も昔と変わらず専門性を磨くのは大学を出てからが勝負なのかもしれませんね。
マーさん
今の学生はダメだとメルマガで何度か書いてきたのですが、今回の本を読んでわが国もまだまだ見捨てたものではないなと力強く思ったところです。社員を甘やかさず、それでいて愛情を持って育てる旭化成アミダスもたいしたものですが、それに必死でついていく若い社員たちもたいしたものです。若い人たちがこれだけがんばっているのだから年寄りの私も、もう少しがんばらなければいけないと刺激を受けているところです。