新聞を経済予測に活用する方法

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 エコノミスト中原圭介さんはリーマンショックを2年以上も前に予測しました。

 そのきっかけは新聞記事であったそうです。
 記事の内容は「アメリカでは住宅ローンの審査が通らない信用力の低い人々にも金融機関が住宅ローンを組ませている」という小さい記事でした。

 今なら誰もがサブプライム問題を連想しますが、それは現在から過去を見ることができるからです。

 でも、中原さんは現在から過去ではなく、現在から未来を予見したのです。
 その力の源とは何か、迫ってみます。

【本日の紹介図書】
『経済予測脳で人生が変わる!』!
 ―仕事も投資も成功できる「起こりえる未来」の読み方
 中原圭介 1,575(ダイヤモンド社 2010.4.15)

 

 中原さんは未来を予測するためには経済学だけでなく、歴史学、心理学、哲学など独自のアプローチを通して物事を見る目を養わなければいけないと説いています。

 先ほどの記事でピンと来たのは「好調な世界経済はアメリカの過剰消費の上に成り立っている」という哲学的なもののとらえ方ができていたからでした。

 さらに、「アメリカ経済が傾けば世界経済も大きな打撃を受ける」という懸念をいつも抱いていたので、誰もが見逃す小さな記事が中原さんの目には大きく飛び込んできたのです。

 そして、忘れてはならないのが「新聞を読む力」が中原さんには備わっていたことです。

 中原さんが新聞を読む時間は普通のビジネスマンと同じで平均して30分から40分程度。
 一つ一つの記事をじっくり読みません。
 そのかわり見出しには一通り目を通します。
 新聞全体に目を通すことで「大局観」を養うことができます。

 人生に与えられている時間は限られています。
 中原さんが未来を予測できるからといって特別の情報ルートを持っているわけではありません。

 新聞とインターネットだけです。
 限られた時間のなかでしっかり情報収集(事実収集)を行うことができるからです。
 当てにならない他のエコノミストの見解よりも、客観的情報、事実だけに目を向けるようにしています。

 他人の見解に一方的に耳を傾けるよりもその事実に対して自分で考え、物事の「本質」を探り当てるようにしているのだそうです。


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コメント(4)

新聞やネットの情報から客観的なものを選び、正確に理解するのはなかなか難しくなっていると感じます。
何事も興味をもって、五感を働かせることが重要なのかとも思います。
何となく、理性が大事なのか、野生の感が大事なのか、どうしようもないことですが、悩んでしまいます。

今の人たちは手っとり早く答えや結果を得たがるインスタント思考であるように思います。とにかく自分で考えるのが億劫。誰か権威のある人から、「あれをやれ」と指示してほしい。それがノウハウマニアを生み出し、指示待ち人間を生み出し、TVで紹介された食材がスーパーから消えるというような事態を招いているのだと。あっ、もう一つは「自分で考える必要が無い=責任も取らなくていい」という無責任体質も。
忙しいとついつい情報の表面部分だけを見てしまいがちですが、その情報の背景と未来を踏まえて立体的に情報を考察する習慣をつけなくてはな、と思いました。
私も表面的な情報収集に陥りやすいので。

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